日本陸上競技学会第23回大会において、今年度の学会賞(優秀論文賞)と第23回大会研究発表における優秀発表賞の表彰が行われました。以下に受賞された先生方のコメントを掲載します。おめでとうございました。

学会賞(優秀論文賞)
前田 奎・加藤 忠彦・水島 淳・山本 大輔
投てき動作前半の円盤の速度はパフォーマンスと関係するのか? 陸上競技学会誌Vol.22:43-52,2024

【前田先生のコメント】
この度は、学会賞に選出していただき、たいへん光栄に存じます。受賞した論文の作成や審査にご協力いただいた皆様に、あらためてお礼申し上げます。受賞論文は、私自身が円盤投の競技に取り組んでいた際に、疑問に感じていたことから着想を得たものです。今回の受賞に満足することなく、今後も陸上競技の発展に貢献できるように、研究および実践に邁進してまいります。この度は、誠にありがとうございました。
 
 
優秀発表賞口頭発表の部
永原 隆・山下 昌峻
タイトル:大学4年間にわたるスプリント走のパフォーマンス向上に関する事例研究

【永原先生のコメント】
この度は、優秀発表賞口頭発表の部を頂戴し、誠に光栄に存じます。本研究では、1名の男性スプリンターの大学4年間にわたる疾走の変化を多角的に調べ、支持期における股関節のより屈曲位での推移、支持期後半の膝関節伸展変位の減少、支持期における膝関節伸展トルクの減少が最大速度向上の背景にあることがわかりました。本研究遂行は、対象者を含めた学生の協力あってのものであり、深く感謝いたします。また、本学会を開催していただいた先生方にも篤く御礼申し上げます。
 
 
優秀発表賞ポスター発表の部
山元 康平・内藤 景
タイトル:視覚障害パラスプリンターのコーチングに関する実践的研究 -パラリンピック視覚障害男子100mにおいて銅メダルを獲得した競技者の事例-

【山元先生のコメント】
身に余る賞を頂き大変光栄に存じます。大会実行委員の先生方ならびに運営スタッフの皆様に深謝申し上げます。本研究では、パリ2024パラリンピック男子100m視覚障害T13クラスにおいて銅メダルを獲得した競技者およびコーチの省察と、量的指標として体力およびトレース分析データから、視覚障害パラアスリートのコーチングについて実践的研究を試みました。今後もパラアスリートのみならず、陸上競技の実践に資する研究に鋭意取り組んで参ります。